2008年06月07日

お客様が本当に望んでいることは何でしょうか?

「どうして、あそこのモールで開業したの?」

この言葉は、もう耳にタコができるほど聞きました。
あそこのモールとは、アラバンのメトロポリスモールのことです。

「フェスティバル・モールか、アラバン・タウンセンターならよかったのに」
これも、よく言われました。

「誰にシュークリームを買って欲しいの?」
という疑問を投げかけてくれる方もいました。

でも、当時は、私自身もよく解りませんでした。

大きな会社なら、市場調査とかモニターとかするのでしょうが、その当時の私にはそのようなことをする余裕もなかったのです。
しかし、本当は、シュークリームを売りたい購買層は、ぼんやりと見えていました。

ですから、断られても断られても、もう何度となく、アラバンのフェスティバル・モールに足を運んで出店依頼を繰り返していました。

結局、何処にも出店する場所がなく、唯一出店する場所を見つけたのが、あのメトロポリス・モールでした。

売れるか売れないのかも解らない無謀な挑戦でしたが、私はとにかく、何処でもいいので開業したかったのです。

実店舗を持つことが、市場調査であり、実験でありました。

そこから、SMというフィリピン最大規模のショッピング・モールチェーンに移転し、開業してから長いのか短いのか解りませんが、1年半という月日を経て、私は、本当に多くのデータを得ることができました。

その、得られたデータをひとことで言い表すとすると、

「シュークリームは、フィリピンの全ての人が食べるお菓子ではない。」

ということです。


私の「起業物語」の中にも、「フィリピンで多くの人々にシュークリームを啓蒙する」と書いてあります。
それは、私の強い思い込みではありましたが、今から思うに、当時のその思い込みは、間違っていたということを理解するようになりました。

私は、多くの人達に、シュークリームを知ってもらうために、一般庶民が集まる場所に出店してみたり、意図的にその方達が買いやすいところまで、意図的に価格も下げていたのでした。

つまり、シュークリームを欲しくない人達にまで、シュークリームを買っていただこうとしていたのです。

自分でひとつのお店をはじめて、それが小さな商店のうちは、自分のやりたいようにやっていればいいのかもしれません。

しかし、それを事業として発展させていこうとなると、そこには、会社経営者としての大きな責任がでてきます。

私が大好きな、あるブログに次のようなことが、書いてありました。
「お客様の立場にたって、客観的に解析できる目線を持つためには、ある程度思い入れや、こだわりなどは捨て去って判断する必要がある。」

私は、ずっとこの言葉の意味を噛み締めて、深く考えるようになりました。


『本当に、シュークリームを欲しがって食べたがっている方々は、本当は、何を望んでいるのだろうか?』

と考えるようになったことは、私の中では大きな進歩でした。

特にシュークリームを食べたくもない人達に、価格や品質を下げてまで、シュークリームを売り歩くことを、疑問に思うようになりました。

以前に、シュークリーム・カフェをやると、このブログに書いたのは、シュークリームを究極突き詰めていくと、「シュークリームを美味しく食べることが、人生の楽しみ」とまで、言っていただける人達に、至福のシュークリームをお届けしたいと思ったからです。

そういうカフェこそが、究極の顧客サービスと思ったからです。


ここで、シュークリーム・カフェ構想の、「その後」について書いておきます。

「カフェをやる」と言ってから、かなり本気モードで、カフェについて調べました。
多くのカフェも見て歩きましたし、そこでどのようなデザートがあるのかも勉強させてもらいました。
また、多くの方から貴重なご意見も頂戴いたしましたし、出店場所の議論とか、そのための下調べなども、多くの方々の協力のもとに進めたりもしてきました。

そこまで、やってみて、少しずついろいろなことが見えてきたのです。
つまり、カフェをやる前に、もっとシュークリーム屋として大切なことがあるのではないか?、ということです。
多くのお客様に、シュークリームを提供する方法は、カフェ以外にも、いろいろありますし、全てのお客様が、カフェを望んでいるわけでは無かったのです。

いろいろな方法につきましては、また追々書いていきたいと思いますが、現状で考えることとしましては、シュークリームが手軽に買えて、食べたい時にいつでも食べられるような方法を取り入れることによって、ひとりでも多くのお客様がシュークリームを楽しむことができるはずと思うのです。

シュークリーム・カフェを急ぐのではなく、その先の夢としてとっておいてもいいかなって思っています。


まだ、続きがありますが、この続きは、また明日アップします。



blog_ranking_banner_02.gif


にほんブログ村 ベンチャーブログ 起業・独立へ

posted by Happy Cream Puff at 06:45| Comment(4) | TrackBack(0) | シュークリーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小生は貴殿の作られるシュークリームに素直に感動した消費者です♪

ガキの頃、白鳥のシュークリームに感動したことがあります。
どちらかと言えば貧乏だったガキの頃、ケーキを一つだけ選んでいい....という親が発する神様のような声w

苺のショートケーキも捨てがたいが小生はシュークリームでした♪ (^_^;)ゞ

フィリピンだからなのかもしれませんよ、しかしながら貴殿の作られたシュークリームを食べて、めっちゃ久しぶりに日本の味を感じちゃって....思わずBlogネタにさせて頂いたほどです!(///_//)テレテレ

ちょくちょく遠くて買いにはいけないのですが近所に出来たら必ず買います!
+.(`・ω・´)゚+.゚キッパリ!!

これからも夢を大切に美味しいシュークリームを作り続けてください♪
Posted by PH-RYO at 2008年06月07日 11:42
山岸さん、おつかれさまです。
私の文面を活用して頂きまして恥ずかしいかぎりです。そうですね、苦労してシュークリーム店を展開してシューカフェを計画した事実ですね。山岸さんが云ってたようにカフェ(他店)にシューを卸したらお客さんは喜ぶでしょうね。それも商いの一つと思います、間違いでは無いですよね。PHのカフェ店を考察すればするほどですね、袋小路に目標や事実を追いやったのですかね?日本にもカフェは沢山あります、もちろん、カフェの語源を忠実に商いしている方はいませんよね、英語圏ではないですから(笑)カフェを拡大解釈して自由にメニュー、サービス提案していますよ♪得意分野で(ラーメンカフェ、カレーカフェ等)縛られる事はありませんよね、自らを開放することが大切なのかと思います。なんでジョリピーが繁盛しているかですね。ローカル地域に行ってもCRなんか壊れていますし子供の高さなんか設計されてませんしね、しかし日給が一日100PSの消費者の地域でも満員ですねよね。なんでかなぁ?と考えましたが『美味しい』〜『笑顔』〜『事』なのですよね。山岸さんの美味しい、シュー(クリーム)は事を提供しているのですよね。顧客の先の笑顔を想像して商いをしなさい、道に迷ったららお客に聞きなさい。と
アドバイスされましたね。
後ですね、クッロッカンをサービスされるのなら『入店」の正面に模造品を飾っては如何ですか?
『ワオー』印象も大切ですね。

Posted by しんチャン at 2008年06月08日 00:34
PH-RYOさん、はじめまして。
フィリピンの有名ブロガー様の方からのコメントに、私も感激しております。
これほどまでのお褒めのお言葉をいただきまして、ありがとうございました。
私も、やはりショートケーキではなく、シュークリームでした。
“日本の味”と仰っていただけるのも嬉しいですね。確かにフィリピンだからということも、美味しく感じてくれるポイントなのでしょうね。
まだ、はじめたばかりですが、これからは、もっと美味しい、さらに美味しいシュークリームを作っていくつもりです。
遠いところいらしていただきまして申し訳ございませんでした。
早く、お買い求め易い場所への出店を目指して頑張りますので、これからも応援よろしくお願いいたします。
Posted by Happy Cream Puff at 2008年06月08日 04:46
しんチャンさん、おつかれさまです。
以前は、しんチャンさんの文面を使わせていただきまして、ありがとうございました。
あの時のコメントは、本当に胸に響いたのです。オンリーワンと言う言葉には惹かれるものがあるようです。
今日もたくさんのご意見をいただきましてありがとうございました。
ご意見こそ、私の宝であり、私の力になります。
他店カフェにシュークリームを卸して、お客様に喜んでもらえるのなら、私も喜んでそうしたいと思うようになりました。
「顧客の先の笑顔を想像して商いをしなさい」とは、また素晴らしいお言葉をいただいてしまいました。
現在のブログに、私の気持ちを書いておりますが、多くの販売方法を駆使しながら、究極のところにカフェがあれば、それはそれで素敵な世界かもしれません。
クッロッカンは、以前ちょっとだけ模造品を展示したことがあるのですが、カラメルがベトベトに溶けて大変なことになりました(笑)
今度は、カラメル以外のもので、ぜひ展示してみますね。
Posted by Happy Cream Puff at 2008年06月08日 09:44
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/99679132
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。