2009年08月09日

サインボードへの煮えたぎる想い ( 前編 )


サインボード

日本語で言えば 「 看板 」 ですね。

今日の記事は、その看板にまつわる涙の記事を書いてみたいと思います。



その前に、8月1日に仮開業してからの状況をレポートしておきます。

前回のブログ記事に冒頭に、アキノ元大統領へのお悔やみの言葉を書きました。
つまり、今から振り返りますと、アキノ元大統領がお亡くなりになった日にレガスピ・ビレッジ店を仮開業してしまったということになります。

私は、日本人ですから、いくらフィリピンに暮らしているといってもフィリピン人の心の中を理解することは難しいのかもしれません。
アキノ元大統領の死去は、フィリピン国民に最大の悲しみをもたらしました。
これほどまでにも国民に愛されていて大統領だったということを思い知らされることになりました。

私自身も、人生最大のミスを犯していたとは、この時には全然気がつきませんでした。
つまり、8月1日にレガスピ・ビレッジ店を、たとえ仮であっても開業させるべきではありませんでした。
8月1日から、すべての国民の意識は、この今世紀最大の葬儀に集中していました。

私は、このときばかりは、「 Happy Cream Puff 」 というブランド名を恥ずかしく思いました。
8月1日からは、シュークリームの販売が激減しました。
レガスピ・ビレッジ店だけでなく、本店でもあるTHE ZONEにあるお店の方でもシュークリームが売れなくなりました。
新店であるでレガスピ・ビレッジ店は、この1週間で本当にわずかだけシュークリームを売っただけという悲惨な結果になりました。


前回の記事にも書きましたが、今回のレガスピ・ビレッジ店は 「 居抜き物件 」の店舗でした。
もちろん居抜きに入ることのメリットはたくさんあります。
すでにそこにあるお店なので、各種免許や証明書等の手続きが簡単だったり、簡単な内装工事だけ済ませてすぐに営業を始められる、とか、居抜きである分、新規でお店を始めるより格段に出店費用を抑えられるというようなことなどです。

実は、私もこの物件において、遅くとも7月18日くらいの開業を考えていました。
私も限られた予算の中でお店を作らなければなりませんし、何より「 居抜き物件 」の危険なところは手に入れた瞬間から家賃や光熱費が発生してくることです。
開業が長引けば、命取りになります。
すばやい手続きと、簡素な店内改装を経て、速やかにお店を開けるつもりだったのです。

ところが、すべての関係機関が、私のところへ、まるで 「 そこでお店をやることはままならぬ 」 と言って牙をむいてきたのです。
フィリピンでこんなに叩かれたのは初めてかもしれません。

速やかに開業するどころか、弱いものいじめが始まりました。
小さな個人商店が、新しいお店を開くことを夢に見て、一日でも早く商売を始めようとしているだけです。
多くの人達が待ち望んでいるお店を、人々が買いやすい場所に出そうとしているだけです。
何も、そこでいかがわしい商売をしようとしている訳ではありません。
この国は、ある意味腐っています。
正直で真面目に生きている人間を動物のように扱っていい訳がありません。

お金持ちだけが優遇され、お金が無い人は粗雑に扱われます。
「 ○○○を払わないと証明書を発行しないぞ 」 とは、いったい何様のつもりなのでしょうか。

私は、今回の出店作業では、本当に心が折れました。
フィリピンの人は、誰も私に協力してくれないと感じました。

私も今年でマカティに2店という相次ぐ出店をしているためにお金も全然ありません。
居抜きの店舗ですばやい開業をしなければ大変なことになります。
フィリピンの銀行にも何度も融資の相談に行きました。
事業が好調なこともあって、どこの銀行の担当者もにこやかに対応してくれました。
そして、いつも最後にこう言われるんです。

「 融資をすることは可能です。
で、家と土地の担保はありますか??? 」

そんなもんあるわけないです。(泣)


興奮して話がちょっとそれてしまったようです。
すいません。

つまり、なかなか出店準備がはかどらずにどんどん経費ばかり飛んでいき、毎日毎日開業できない日が過ぎていき、私は胃に穴が空きそうなほど疲弊していきました。

そして、看板すら無い中、もう後が無いというところまできてしまい、8月1日にお店を開けたのです。
満を持して開業したとたんに、フィリピン中が喪に服しました。

大ピンチです。


私には、大きな夢があります。
ですから、どんな困難に直面しても、どんなにいじめられても、くじけることはありませ。
絶対に負けません。

今回の出店作業で、黒く汚れたお役所の内部とか、完璧な官僚主義に大企業の心の無い ( お客様への ) 対応を見せつけられました。

そんな困難の中をくぐりぬけて作り上げたお店こそ、本当に輝く価値があるんだと信じて進んでいきたいと思っています。


ちょっと、今日は、心の中に溜まっているものを吐き出させていただいたようです。
看板のお話を書こうと思っていたのですが、とりあえず長くなりましたので、ここで一旦アップしておきます。

続きは、なるべく早いうちに書きたいと思います。(汗)






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posted by Happy Cream Puff at 06:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 起業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
山岸さん
ご無沙汰していました。
まずはレガスピ店開店おめでとうございます。

しかし、開店まで色々と面倒があったみたいですね。
確かに旅行者である自分でも、時々嫌になる場面も多々有りますから。
地獄の沙汰も金次第という所でしょうか。
でも、街で知り合う人達の笑顔に、又フィリピンに行ってしまうんですね。
山岸さんもそうじゃないかと思います。
これからも壁にぶち当たるかと思いますが、
めげずに打ち破って下さい。
後に続く者の為にも。
Posted by コバ at 2009年08月09日 21:07
コバさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。
お返事が遅くなりましてすみませんでした。

私は、心の底からフィリピンの人達にシュークリームを通して貢献しようと思っています。
なのに、そのフィリピンの人達からの圧力がかかって前に進めないという事実に戸惑いました。
今回の記事は、その気持ちを書かせてもらったという訳です。

まあ、そんなことがありましても、私は毎日お客様の笑顔に癒されていますが。(笑)
Posted by Happy Cream Puff at 2009年08月12日 23:33
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